井の頭の家

「井の頭の家(1970)」は、屋根の上に物見台がある延床面積26坪余りの２階建て木造住宅です。建物のプランは廊下を無くすようにまとめられ、南側の庭に面して並んだ居室と、北側は水回りや玄関と螺旋階段が配置され、中央のリビングには吹抜けが設けられています。2005年には建物の東側が広げられ、１階に音楽室と２階にＬＤＫ等を増築した２世帯住宅に改修されています。建物全体で高さの無駄を減らして均整がとられていて、屋根は緩い勾配の垂木構造にすることで天井懐が最小限に薄くされています。