成城学園の家

「成城学園の家(1979)」は『RCでローコストの二世帯住宅に挑戦』された、延床面積が53坪弱の2階建て住宅です。平面計画は北側の道路から西側の親世帯と東側の子世帯それぞれアプローチし、南側に両世帯の居室が広い庭に面して並んでいます。1階の子世帯LDKは縦長にレイアウトされ、その中央の食堂部分から親世帯と2階の寝室や水回りに繋がっていきます。

また、市街地のため建物の妻側には窓を少なくしつつも南北の通風が考慮され、ラーメン構造にすることで将来の間取り変更も想定されています。施主によって大切に保管されていたというスケッチも展示され、打ち合わせ時のレイアウトがそのまま設計されていったことが分かります。「建築は詩」の中にも、『中学の時に大地震にあったこと』で、『家というものは地震に強くなければいけないと身体で感じた』とありました。

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