麻布の家 松下造船社宅

「麻布の家　松下造船社宅(1952)」は奥行きの２間半に対して幅は６間で、東西方向に広げられた延床面積15坪の平屋建て小住宅です。平面計画は東側にＬＤＫと水回りがコンパクトにまとまり、西側には子供室と寝室が配置され、その両側が北側の玄関ホールで繋がれています。この計画でも「東中野の家」と同じく、浴室を台所等と近づける事で設備費用が抑えられ、子供室を通過動線とつつ居間と引込み戸で仕切ることができます。

そして、北側に面していない子供室は通風が採りにくくなっていますが、その代わりに室内の生活動線が廻れるプランになっています。