建築ワークショップ Vol.10 建築家・吉村順三のスケール

脇田美術館の「建築ワークショップ Vol.10 建築家・吉村順三のスケール」では「吉村順三記念ギャラリー」の平尾先生によるゲスト・トークが開催されました。

そこでは、吉村順三の人柄や設計思想、アントニン・レーモンドや前川國男とのエピソードが語られました。

その他にも、良い建築をつくるために『自分の個性と感性を大事にする。』この平尾先生の言葉も印象に残っています。建物全体の模型から、美術館が『現在も建立時とかわらず現存するアトリエ山荘』を囲むように建てられ、その室内から建築作品として鑑賞されていることが分かります。この後に見学したアトリエ山荘の室内は変わらずに残されていましたが、計画当初の敷地と周辺には建物がなく雑木林が残されていたため、その環境は大きく変わっているようです。

また、オリジナルの外壁には鋸挽きの杉板が無塗装で張られていましたが、現況の以前には外部の全てが真っ白!に塗られてしまったこともあったそうです。
アトリエ山荘の軸組模型です。設計当初はF・L・ライトのような規則的に曲がったプランをイメージしていた平尾先生は、『雲みたいに 平行な壁のない』吉村順三の発想に衝撃を受けたそうです。
また、「棟の位置」がリビングの空間とそこからの眺めに影響を与えるため、その部分を最後まで悩み検討されたことも語られました。
GalleryA4では図面と写真が展示されました。

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