三里塚教会物語と吉村順三展-時代を越えて生き続ける小さな木造教会
展示から建物が1954年に延床面積25坪弱で建築され、その後に起こった成田空港反対闘争や解体阻止の物語と、今でも大切に使われている事が伝わりました。模型は木材の優しい質感がありながらも細部まで精密に再現され、『農村の納屋を思わせるような農村にふさわしい建築スタイル』と『凛とした簡素さ』を感じます。その外壁面から覗く室内は、シザーストラスや長腰掛の数々まで丁寧に作り込まれ、柱と梁の十字架が礼拝堂の正面に表現されていました。
講壇と礼拝堂を合わせて13.5坪の空間は、大きな写真を室内に見立てて配置し再現され、講壇に向かった礼拝堂の雰囲気をイメージしやすくなっています。置かれていた長腰掛は今回の展示会のために特別に実物が借用されたそうで、そこに座るとまるで礼拝堂に居るような感じがしました。この長腰掛がはラワン材で簡素に作られていますが、使い込まれた様子からも物語を感じます。注釈の通り、『そっと丁寧に』座ってみました。
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