エリスマン邸

エリスマン邸は1926年に建てられた木造2階の邸宅で、アントニン・レーモンドが独立して間もない時期に設計されています。
この建築は1990年から横浜の元町公園に移築復元され、喫茶室の他に資料の展示や貸しスペースとして利用されています。
1階では居間兼食堂と応接室がサンルームからテラスと繋がるように配置されています。厨房部分は喫茶室に増改築されてるようで、ガラス張りの客席から見渡せる公園の樹木を借景にしています。
解説によると、応接室の暖炉や家具はレーモンドの設計を復刻したものだそうです。それらはF.L.ライトというよりも「デ・ステイル」に近く、照明器具はノエミ・レーモンドのデザインのように感じられます。
2階廊下の高い天井や展示されていた模型からも、この住宅はライトの影響から離れるようにデザインされたことが想像できました。


 

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