「高樹町の家(1971)」は『伝統の中にも現代性がある』木造平屋建ての建築で、南側の庭に面した二間の座敷を生活の中心とした住宅です。和室に縁側を設けない事で庭をより身近に眺められるように計画され、「框」無し!でエアタイトするガラス引戸5枚を引込めば、障子や簾戸で外部と接していた伝統的な日本家屋のようになります!
平面計画は座敷の北側に中廊下を挟んで台所や女中室等が並び、ご家族の隣家と行き来できる東側には南向きの浴室が配置されています。そして、西側は別棟の玄関と茶室が渡り廊下で繋がり、その北側にはRC造2階建ての蔵が日常の収納スペースとして設けられています。
座敷の欄間は「ひょうたん」模様にデザインされ、この住宅を担当した奥村まこと先生の手書き原寸下絵を元に制作されています。
ギャラリーの窓際に展示された再現模型は、切り抜いたバルサ材を三層に重ね合わせたものを並べて欄間にしてあり、大変な苦心の末に原寸で製作されたそうです。
その他にも、同窓会のような賑わいの後、設計意図などのお話を楽しく伺う事ができました!
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