旧カニングハム邸
高低差のある敷地の北側は竹垣で区切られた駐車スペースでしたが、そこには異なるデザインで寝室等が増築されていて、数年前には外壁が現在の色に塗装されたそうです。
建物の南面には丸太柱の外側で連続する開口部に障子・網戸・ガラス戸の建具が入り、ローコスト素材の室内仕上げは土足の床のPタイルに壁と天井のラワンベニアがそのまま残されていました!
グランドピアノが置かれたリビングは音楽ホールとしても使われ、屋根の形状がそのまま室内の天井になっています。
リビングの階段から吹抜けに面した2階の廊下に上り、その腰壁に入れられた襖を開け放つと空間が一体的に繋がります。シンプルにデザインされた暖炉や照明器具の他に、ノエミ・レーモンドによるデザインの家具も残されていて、それらは木部の色合いが綺麗に経年変化していました。組み合わせて使える小さなテーブルの他に、座面と背面がペーパーコードで編まれた椅子は同じデザインで肘掛付も作られていて、可愛い三本足のスツールは凸凹の地面でも使えるようにデザインされています。
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