荻窪の家-2

 「荻窪の家-2(1970)」は、西側の道路に18m余り接道する敷地に建てられたRC造の2階建て住宅です。
建物は道路に面した玄関を中央に、東側の居室部分と南側の機械室やカーポートが分けて計画され、生活動線とサービス動線を配慮した平面プランになっています。
広い庭に面した東側では各部屋を雁行させることによって、居間や食堂と寝室等にコーナーウインドウが設けられ、南側からも採光できるように計画されています。
道路に面する西側では、玄関と階段が中央に配置されているため各階にほとんど廊下が無く、まとめられた水周り等の小さな開口部には目隠しのルーバーが設けてあります。

片流れ屋根は壁式コンクリート造の躯体の上に波板のスレートが葺かれていて、その形状は道路と北側からの高さ制限から決められています。
そのために短くなった軒の出を補うため、開口の上部には用途や大きさを考慮して庇が設けられているようです。

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