日光霧降カントリークラブ
「日光霧降カントリークラブ」のクラブハウスは、高原のリゾート地に建てられ1994年から開場しているそうです。
正面中央の屋根が下っている部分がエントランスで、建物中心のホールは中庭を囲んだ吹抜空間になっていました。2階にバルコニーのある部分にはレストランとラウンジが繋がるように配置されていて、そこから大谷石を組んだ手摺越しにゴルフコースが望めるようになっています。エントランスは屋根の勾配が表された吹抜けと、玄関の壁面がガラスになっているため、広々として木々が見通せる気持ちよい空間でした。
受け付けカウンターの奥は、事務所などのサービス用エリアがまとめられているようです。
建物の中央に配置された中庭はガラス板で8角形に囲まれた空間になっていて、天井には丸い開口が空けられて屋外の床面には水盤が設けられていました。
中庭の奥の1階にはカート乗り場用の出入り口と売店が並び、階段を上がった2階はレストランとラウンジになっています。
エントランスホールには、クラブハウス設計「吉村順三」と、コース設計「中嶋常幸」の肖像写真が並んで飾られていました。
階段の木製手摺は曲面を組み合わせるように面取りされていて、支柱を立てず腰壁の強化ガラス板で支えられています。
そして、スチール階段の踏板と踊り場は、床と同様にカーペットが貼られているため、靴の音が消されて静かで落ち着いた雰囲気になっていました。ラウンジでは吹抜側の腰壁が階段の手摺と同様にデザインされていて、そのガラス板を通して中庭まで見下ろせるようになっています。外壁側の開口部は木製建具が組み合わせれていて、出入り用の引戸と固定窓が連続しています。その窓下の壁面は内倒し戸になっていて、外側には網戸が隠されていました!部屋の中央には円錐形のファイヤープレイスが設けられています。炎が灯るとどのような雰囲気になるのでしょう・・・。
レストランの天井は中央部分を高くするように屋根の形状が表されていて、三カ所に並んだドーマーの頂点がそれぞれ明り採りの窓になっていました。
そして、部屋の外周部分では天井が水平に低く抑えられて、その中に仕込まれた間接照明が勾配天井部分を律動的に照らしています。
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