「吉村の増改築の考え方」

 「吉村の増改築の考え方」では、「田園調布の住宅(1946)」の増築、「国際文化会館(1955)」小食堂の増築など資料が展示されました。

この「Dの家」は、他の設計者によって建築された木造2階建て住宅の増改築です。
1階は生活動線に配慮しながら構造に負担をかけないように改装され、南道路側に居間と繋がるガラスブロック積みのサンルームを増築しています。
2階は間取りの変更とあわせて南側に木製バルコニーを新設し、その上の軒の出を深くするため屋根を垂木構造の1.2寸勾配に改築しています。

「千駄ヶ谷の家(1958)」では、リビング南側の既存テラス部分にサンルームの増築が計画されていました。
既存屋根の1.5寸勾配の深い軒の出を短く切り詰め、そこに更に緩い勾配で屋根を架ける計画になっていますが、この設計には疑問が多く実施されたか不明との事でした。

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