自由学園明日館と「遠藤新の仕事」、「よみがえる明日館-フランク・ロイド・ライトのおくりもの-」

自由学園明日館のインスタレーション・アート「ニョロを探せ」と、ギャラリー上り屋敷で企画された「遠藤新の仕事」を観覧しました。
ここでは、旧帝国ホテルの「孔雀の間」に置かれていた「ピーコックチェア」の実物が展示されていました。某TV番組の『鑑定』結果の通り、正に『お宝』です!
他にも遠藤新による明日館講堂の完成予想図や、大正13年に「婦人之友」で連載された「住宅小品十五種」から、フリーハンドで描かれた立面図と解説文が展示されていました。
はしがきの言葉に記された、『神創りたまふ如く我造る』・・・これは『自然に参ぜむとするの熱意』。受け継がれていくべき建築思想だと思います!


講堂の耐震補強工事にあわせて、「よみがえる明日館-フランク・ロイド・ライトのおくりもの-」が上映されました。
この2002年に制作された映画には、女学校として建築された大正時代の映像と、保存修理工事のために解体された後の組立工事が記録されています。
当時の限られた予算の中で選ばれた古い建材をできるだけ再利用し、急いで建築するための工法まで保存復元しつつ、重要文化財として現在の技術で補強されていく過程を観ることができました。
今年も「緑のカーテン」が育っています!

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