北の丸公園・展望台の手摺

 
旧江戸城の北側に位置する「北の丸公園」には小さな滝のある渓谷のように緑豊かな場所があり、そこにはウッドデッキと東屋が設けられていました。
その木造で組まれた床の構造は、懸造で建てられた柱の両側で梁が二重に跳ね出され、手摺の支柱は梁の外周先端で挟み込むよう支えられています。
それらの床梁は直交するように組まれているため、床面の剛性を高めるだけでなく、全ての外周先端に同様の手摺が設けられる仕組みになっているようです。
そして、手摺は視界を遮らないような色の鋼材と、その歪みに弱いフラットバーが木材の支柱によって補なわれるように組み合されています!
しかしながら、それぞれの横架材が手摺を乗り越えられるような足掛かりになってしまう事と、部材が組まれた開口面積が大きいため、落下防止に関して重視されていないようにも思われました。

この展望台の上に建てられた東屋は、滝と渓流を眺めるように配置されているようですが、そこに設置された長椅子は座面が角材で仕切られていて座る位置等が限定されています。
公共の施設として仕方ないとは思いますが、その場所と用途のためのデザインとは、どうあるべきなのでしょう?

この山頂から見渡せるように設けられた木造の展望台は、視界を良くするために手摺の格子が無くされていて、そこにアクリル板を入れて落下の防止をしています。
さらに、その開口面積を広げるため間隔が広げられた支柱は、外周に跳ね出した梁から斜材で支えられ、できるだけ眺望の邪魔にならないように補強されているようです。

こちらの鉄骨で造られた展望台では、手摺の格子を縦に細かく並べることで足掛かりになる部分が無く、木造の雰囲気とは違って安全性を重視しつつもシンプルに造られています。

それぞれの場所に設けられた展望台は、そこでの景観と眺望だけでなく安全性やメンテナンス等についてのバランスを考慮してデザインされています!



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