旧古河庭園

国の名勝「旧古河庭園」は大正初期の作庭で、修復工事が行われた現在は都立庭園として一般に公開されています。
敷地は高低差のある地形にあり、その小さな丘の上は正門と洋館が建てられ、低地部分は池を回遊する日本庭園として分けられています。
それらの間の斜面部分では中央に展望台が設けられていて、その両側が洋館前のバラ園と日本庭園に流れる滝に利用されていました。
裏門に葺かれた銀黒の瓦が、紅葉を引き立たせているようです!

この「茶庭」は斜面と石積によって囲まれた空間につくられていて、その「庭門」の内側に大小二棟の茶室が建てられていました。
ここは春と秋にお茶席として利用されているそうですが、奥に見える小さな茶室は使われていないようです。
滝の音が聞こえるこの場所は、周囲の地形と樹木によって森の中のように感じられました。

洋館と庭園はイギリスの建築家、ジョサイア・コンドルによって設計されたそうです。
この組積造の建物と刈り揃えられた庭園や芝生から、環境や文化によって建築の工法だけでなく、自然との係わり方まで異なっていることがわかります。

和洋それぞれの優れた点が現在に生かされていると思います。







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