ジャパンハウス

 吉村順三記念ギャラリーで展示された「ジャパンハウス」は、1971年に「JAPAN SOCIETY」の本部ビルとして、ニューヨーク市の中心街に建てられています。
日本文化の紹介と交流のための建物として、ホワイエやエキシビションエリア等と屋内外の庭園が、吹抜けによって一体化するように建築されています!
この建築では設計の段階から将来の拡張が想定されていて、現在の建物は道路側で上階が増築されています。
そして、実施設計の図面の他にも、1966年に描かれた最初のスケッチと基本計画の図面も展示されました。
最初のスケッチでは、水盤に架けられた橋を渡ってホワイエにアプローチするアイディアになっています!
現地での実施設計の前に行なわれた地質調査によって地中の岩盤が予想外に浅いことが解り、基本計画の考えはそのままに地下のボリュームを抑えて計画されたそうです。

「ジャパンハウス」展の屋内庭園とオーディトリアム、会議室、エキシビションエリアの写真と図面です。
この建築は『日本的な形や材料を特に意識するのではなく、むしろ日本の雰囲気を訴えたい。』としてデザインされ、その材料の大半は米国の物が使われたそうです!
そして、『そういう日本らしさは、建物に庭や植物があるとよく生きる。』との考えから、それらが関連し繋がるように屋内外の庭園が計画されています。

屋外の庭園に設置する組み立て式の茶室まで設計されています!


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