モテル オン ザ マウンテン

 

「モテル オン ザ マウンテン」は、1955～56年にかけてニューヨーク郊外の岩山に建てられたレストランと宿泊施設です。

小さな山を上った頂上の平坦な部分を駐車場として、その周囲の斜面に建物を配置することで眺望が得られるように計画されています。

レストラン棟は柱と梁の接合部に強度を持たせているため耐力壁面が必要なく、ラーメン構造の木造躯体をそのまま現すことで外周部の開口部が連続し開放的になっています！

この建築では主階と地階が池のある中庭を囲むように建てられていて、レストランやバーの主な客席は眺望の良い東側に配置され、コーヒーショップは中庭を眺めるように設けられています。

屋根の入母屋造り妻壁にはハイサイドライトが設けられ、屋根裏の壁面に設けられた面格子は空調の吹き出し口にも利用されているようです！

「The Motel on the Mountain」の中庭です！屋根には入母屋造りのハイサイドライトが設けられ、手前には軒裏から照明器具が吊られています。

宿泊棟は別棟で８棟建てられ、レストラン棟まで渡り廊下で繋がれていたそうです。

現在では所有者が変わって宿泊棟は無くなり、残されたレストラン棟は無残に改装されています・・・。