ホセイン・ゴルバ展「時を彫る 2016」

ホセイン・ゴルバ展「時を彫る 2016」が開催された「加地邸」です。
この葉山の傾斜地に建てられた住宅は、遠藤新によるプレイリースタイルの設計で、木造2階建てにRC造の地階があり、延床面積は120坪近くある大きな別邸です。
建物は敷地の傾斜にあわせて計画されていますが、居間やサンルームの南側は地盤が平坦に造成されて庭になっています。
門扉からのアプローチにも階段が設けられていて、内開きの玄関ドアから室内のホール部分でも床面が数段上げられています。

今回の展覧会では、イラン出身の現代美術家による数々のインスタレーションが建物の内外に展示されていました。
1階の間取りは公的部分の「居間」を建物の中心として、その北側には広い「球突室」まで設けられ、東側には私的部分の「寝室」と「浴室」などがまとめられています。
また、西側は半屋外の「テラス」が南面へ突出していて、そこから「食堂」「台所」「女中室」が南北方向で繋がり、地階には「管理人室」等が配置されています。
そして、2階では「主寝室」や夫婦のための個室の他にも眺望の良い「展望室」が配置され、「吹抜」の両側には居間が見通せるように「ギャラリー」が設けられています。
それぞれの部分への動線は玄関ホールから数段の階段で繋がり、部分的に回遊できるプランになっていました。

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