新宿御苑

新宿御苑の大木戸門から入ってすぐの場所に建てられた「大木戸休憩所」は、日本建築のような柱と梁の構造に緩やかな勾配の屋根が架けられたコンクリート造です。北側アプローチからは、木造の高床式のように床面と地面が離されて、階段の踏面も浮いて見えるようにデザインされていることが分かります。この休憩所から日本庭園の池を眺めることができるため、訪れた人は眺めが良い南側のベンチに偏って座っていました。

新宿御苑の「レストハウス」は小さな丘の地形を利用して建てられ、南側の水辺の風景を室内の客席とその階下からも眺められるように計画されています。しかしながら、ウッドデッキの居心地を楽しむには、地面との段差を緩やかすることで視界に邪魔な手摺をなくし、ベンチをバルコニーの日影に設けたほうが良さそうに思われます。
ついでに、軒裏の天井面から露出している排水管と、バルコニーの手摺支柱を接合している部分も・・・。
(この建物から「ポカンティコヒルの家」を連想しました。)

国指定重要文化財の「旧洋館御休所(1896)」は、休憩所やクラブハウスとして使用された洋風木造建築で、公園となった現在では特別な日に一般公開されているそうです。
構成部材を表面に現わす装飾的なデザインは、19世紀後半のアメリカで流行したスティック様式というそうです。

また、水辺の涼を楽しむために建てられた「旧御凉亭(1927)」は、台湾の建築様式を取り入れた設計で、耐震補強と保存改修の工事をして公開されているそうです。
言わずもがな、歴史的な建築の価値と主観的に感じる魅力は別モノです・・・。

御苑内の日本庭園の池に面した茶屋として、「翔天亭」と「楽羽亭」が建てられていました。
しかしながら、それよりも水辺に佇む小さな「あずまや」に心惹かれます。
それぞれの建築に魅力を感じなかったのは、ロケーションの違いだけでなく売店や貸し出し施設を兼ねているからかも・・・。

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