ホテル 小涌園

 「ホテル 小涌園」は1959年に開業した戦後初のリゾートホテルで、国立公園の箱根に地形や自然との係わりを重視して計画されています。
竣工当時に撮影した多数の写真が展示されていて、増改築される以前の建築とオリジナルの家具が置かれた様子を観ることができました。
写真に残っている建築模型は、学生だった平尾先生が製作されたそうです!

それぞれ和室と洋室の宿泊室からは、どこからでも眺望が楽しめるように配置されているそうです。

このホテルをアントニン・レーモンドは『~最近の流行にとらわれず、建築的軽技にも無関心で~日本建築のもつ有用性をもっとも賢くとりいれている。』と評しています。

ここでは建築だけでなく、家具や照明器具の他に細かな備品まで全て設計されています!
展示されたフロアスタンドの脚部はデザインが違っていますが、ホテルで使われた椅子や灰皿の他に、それぞれが置かれる部屋の用途に応じたデザインになっています。
テーブルに置かれた赤い灰皿はゲームルーム用のデザインで、マッチ箱を半開きで固定して片手でマッチ棒が擦れるように考えられています!

第68回の吉村順三記念ギャラリーでは特別に期間を延長し、応接室でギャラリートークとして「1960年代の吉村先生の思い出」が開催されました。
東京藝大建築科OBの方々によって、当時の失敗談(?)や感動した言葉、講義の様子などを語っていただきました!

普段から応接室に置かれている、「ホテル 小涌園」の椅子だけでなく、ここに「たためる椅子」や「仕舞える椅子」も運ばれて使われました。
ギャラリーの受付横にカウンターとして置かれている組み立て式の椅子は、座り心地が良すぎて危うく眠りに落ちてしまいそうでした(笑)。
「三里塚教会物語と吉村順三展」で展示された「仕舞える椅子」です。


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